田舎に行くと○○ドライブインと書いてある古い建物がちょこちょこあったりしますが、高速以外で遠出する人は少ないこのご時世、栄華を極めたドライブインたちも過去の遺産として続々とその姿を消しているそうです。(友人の上司談)
取り壊されてコンビニになったりしてるのはいいんですが、中には建物はそのままで放置されているものもあるので、端から見たらやってるかやってないのか分からない場所もあります。
そして昨晩のこと。友人と深夜のドライブを楽しんでいると次第に道路がモヤに包まれ、50m先もぼんやりとしか見えないくらいの状態に……
外灯はぽつぽつあるかないかの対向車も無い田舎道、もちろん後続車など無く、周囲も木に囲まれいやーな感じが漂うなか、さらにうっかり近場にある心霊スポットの話をしていたため雰囲気は倍増。ヤマノケとかそういう山の怪談が脳裏にフラッシュバックするなか、モヤが若干晴れてきたかな?と思って見えてきたのが上の写真のドライブインでした。
■
【閲覧注意】山道での恐怖体験『奇妙な野良犬・導く背中』 ―哲学ニュースnwkさま
うっかり一眼を忘れてしまったうえに外観の写真も撮り忘れましたが、電気が付いてる様子と、看板に見える24Hの文字、そしてゲーセンコーナーに併設された食堂にオッサンの姿が見えたことから一応やっていると判断。普段ならスルーするところですが友人が居たのでせっかくだし、トイレ行きたいしと思って入ってみました。
ヤニと何かが混じった昔ながらのゲーセンといった匂いと、鳴り止まないドアのピンポーンという音、そして微動だにしないガラス戸の向こうにある食堂のオッサン。脱衣麻雀や恐ろしく古い将棋のゲームに、初代北斗の拳に赤ドン、見たこと無い古いスロットなどラインナップは一応近代的な匂いがありましたが、それでも本当にここは俺たちの居る時代なのかと、どこか違和感を覚えるくらいの雰囲気がありました。
トイレを済ませて周りを見ると、コカコーラの自販機と恐らく古臭い原因であるM.M.Cの自販機の中に、懐かしの「
トーストサンド」の自販機を発見。しかしこれもあいにく使用中止でした。あいにく、というか幸いにも?
用も済んだので長居は無用、ということで結局すぐにここのドライブインを後にしましたが、ここを過ぎてからすぐにモヤが晴れていったのでトワイライトゾーンのような、なんだか不思議な感じがしました。
といっても実際この雰囲気はオレンジが強い室内灯と営業時間が終了して残務処理かなにかをしているオッサン、そして古臭いゲーセンの匂いが生んでいるモノだったので、昼とかに入れば全然余裕なんでしょう。それでも周囲にほとんど建物が無いなかで、深夜にポツンと
独りであそこで仕事をしているオッサンのことを思うとなんだか現実のことのように思えなくて恐くなってきます…一人だったら絶対に入れなかったですね。
その後友人とローカル駅をちょいちょい巡って帰りました。深夜の駅舎は楽しいんですが、この時期は虫が多くて酷いです…
結構深夜ドライブをしてますが、2chのスレのようにオカルト的な恐いめに会ったことはまだありません。(タヌキを引きそうになるとかはありますが)
ただ突然出てくるモヤや、不意に視界の端に違和感を覚えたりすることはあるので、あえて気付かないフリをしてるだけで実は俺も見ているのかもしれない…そう思うと恐いですね。みなさまも深夜のドライブはお気をつけください…
廃村とか怖いけど写真で見るのが好きですww